zames_makiのブログ

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菩提樹(1956)西ドイツ

サウンドオブミュージックの真実版(ドイツ視点版)、子供を軍人教育で扱い熱烈な国家主義者のトラップ大佐、ナチ党員の執事、一家の逃亡はナチ反対よりもトラップ大佐の国家主義のためである、一家の入国を歓迎しないアメリカ、一家の行動にはまったく関心はないが金の為だけに一家の入国を斡旋する在米ユダヤ人などが描かれている。後に作られた米国版と比較すれば、米国版がナチは常に全ての人から嫌われている悪であり、ナチへの反対者は団結しているという戦前からの方向付けの視点で統一されているのが明確である。米国版がある意味では最高の反ナチプロパガンダ映画である事が理解できる
原題:DIE TRAPP-FAMILIE 2010年NHKBS2にて放送 日本公開1956年ころでアメリカ版より早い
〔監督〕ヴォルフガング・リーベンアイナー〔原作〕マリア・フォン・トラップ〔脚本〕ゲオルク・フルダレック〔出演〕ルート・ロイヴェリック、ハンス・ホルト、マリア・ホルスト
オーストリアザルツブルグ近郊。トラップ家の7人の子供たちの家庭教師として、見習い修道女のマリアがやって来る。マリアは歌うことが好きな子供たちを自由に育て、厳格な男爵と教育方針で衝突するが、やがて二人は恋におちていく…。マリア・フォン・トラップの回想録をもとに描いた、実在の家族合唱団トラップ・ファミリーの物語。シューベルトの歌曲「菩提樹」をはじめ名曲の数々がちりばめられた音楽映画。