zames_makiのブログ

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さらば戦争!映画祭2009

日時:2009年12月12日(土)
10時開演 20時半閉会
場所:在日本韓国YMCA(JR御茶ノ水駅徒歩10分)
◆上映作品 (タイムテーブル)
『パリのモスク』:デリ・ベルカニA forgotten Resistance : The Mosque of Paris
Dir. Derri Berkani(1991/フランス/カラー/26分)
『花と兵隊』:松林要樹(2009/日本/カラー/106分)
『るんみの場合』:佐々木芳彦(2009/日本/カラー/28分)
『朝鮮の子』:朝鮮の子制作委員会、在日朝鮮映画人集団(1955/日本/モノクロ/30分)
ヒロシマピョンヤン』:伊藤孝司(2009/日本/カラー/90分)
『記憶にございません〜きのこ雲を探して〜』:国本隆史(2009/日本/カラー/70分)

時間予定
10:05 パリのモスク解説+上映(30分)
10;40 満蒙開拓団ドキュメンタリー(45分)
11:25 トークゲスト:栗原貞子さん(中国残留婦人)
11:50 昼休(60分)(満蒙開拓団の短編ドキュメンタリーを上映)
12:50 花と兵隊(106分)
14:36 安岡卓治プロデューサートーク
15:15 朝鮮の子(30分)
15:50 るんみの場合(30分)
16:20 佐々木芳彦監督トーク
   −−−−−
16:55 ヒロシマピョンヤン(90分)
18:40 記憶にございません〜きのこ雲を探して(70分)
19:50 国本隆史監督トーク
20:30 閉会挨拶・終了(予定)

■チケット(メールまたはFAXでお申込み)前売り券2000円 当日券2500円
途中入退場可、全席自由
主催:さらば戦争!映画祭実行委員会
http://sarasen.noblog.net/
趣旨:戦争や植民地支配によって翻弄され移動をよぎなくされた人々―語られなかった・語れなかったことを伝えようとする人々―その言葉を受け止め、つなごうとする人々―それぞれのまなざしが交差するとき記憶は過去の遺物ではなく、現在へつながる道の起点となる。そこからのみ、未来を創造する道が見える。

朝鮮の子(1954)30分

1954年/30分/日本語・朝鮮語(日字幕)/モノクロ
製作:朝鮮の子制作委員会、在日朝鮮映画人集団 提供:総聯映画製作所
「僕たちはお父さんやお母さんのおかげで、僕たちの国の言葉や地理、歴史を習っています。立派な朝鮮人になるためです。」この映画は当時の生徒の作文をもとに作られた。1952年、東京都教育委員会が「都立朝鮮人学校は、昭和31年3月31日限り廃校する」という、一方的な通告に憤激した在日朝鮮人たちが「民族教育」を守れと、「朝鮮の子制作委員会」を組織し制作した貴重な映画。

ヒロシマピョンヤン〜棄てられた被爆者(2009)

2009年/90分/朝鮮語・日本語(日字幕)
監督:伊藤孝司 
公式HP:http://www.jca.apc.org/~earth/iinkai.html
朝鮮民主主義人民共和国の首都・平壌ピョンヤン)で暮す李桂先(リ・ケソン)さん。彼女の両手には、指ごとに包帯が巻かれていた。「どういうわけか指の皮がしょっちゅう剥がれ、薬を塗って包帯しないと血がにじむんです」と語る。指ばかりでなく、子どもの頃から消化器の病にも苦しみ続けてきた。李桂先さんが、自分の健康を蝕んできた原因を知ったのは2004年。広島から訪ねて来た母親は、病に苦しむ娘を見て広島市被爆していることを告げた。被爆から59年。それまで母親が黙っていたのには、深い理由があった。

るんみの場合−若き在日、「韓流」そして自分史を語る(2009)

2009年/28分/日本語/カラー
監督:佐々木芳彦
2003年『冬のソナタ』から始まった「韓流ブーム」は日本社会に何をもたらせたのか。アンケートから見えてきたのは日韓双方から置き去りにされた「在日社会」。一人の在日三世が韓流と祖国への揺れる想いを自分史と共に語るパーソナル・ドキュメンタリー。

記憶にございません〜きのこ雲を探して〜(2009)

2009年/70分/DV/日本語 監督:国本隆史
学生のころ被爆者の証言を聞いたが、証言を聞いてもどうしたらいいのか分からなかった。あの日に起きたことが想像できない。核廃絶のために自ら運動しようとも思わない。黙祷しても何に対して祈ったらいいのか分からない。居心地の悪さを抱えたまま、8年後、僕は103名の被爆者と世界一周の船旅に出かけた。自分と被爆証言を結ぶ橋を探しに。
…「ピースボート ヒバクシャ地球一周 証言の航海」(http://ameblo.jp/hibakushaglobal/)(2008年9月7日から129日をかけて行われたピースボート「地球一周の船旅」では、
広島・長崎のヒバクシャ103名が平和と核廃絶へのメッセージを伝えるために20カ国23寄港地を訪問し被爆体験の証言をした。)

花と兵隊Flowers & Troops(2009)

2009年/106分/日本語
監督:松林要樹 公式HP:http://www.hanatoheitai.jp/
もうひとつの「戦後」の記録―なぜ彼らは日本に還らなかったのか?六十余年前後に届いた、「未帰還兵」の遺言―。かつて、地獄の戦場がアジアにあった。太平洋戦争中、約十九万の将兵が命を失ったビルマ。『花と兵隊』は、タイ・ビルマ国境付近で敗戦を迎えた後、祖国に還らなかった六名の日本兵、すなわち「未帰還兵」を描いたドキュメンタリー映画である。

パリのモスク The Mosque of Paris(1991)仏

原題:UNE RESISTANCE OUBLIEE.. LA MOSQUEE(英題:A Forgotten Resistance :The Mosque of Paris)
監督:デリ・ベルカニDerri Berkani(アルジェリア系フランス人)
1991年/26分/フランス語(日・英字幕付き)日本未公開。
第二次大戦中、ナチスに追われるユダヤ人を守ったパリのモスク。 現在対立しているユダヤイスラム世界だが、フランスにおいて民族を越え、ナチスに抗したレジスタンスの活動があったことや、フランスの植民地出身の人々がフランス兵として闘った歴史を知る人は少ない。彼らの「埋もれた歴史」は、朝鮮や台湾など日本の植民地出身で「日本兵」として闘わざるをえなかった人々や、日本の侵略戦争に抗した人々の歴史が日本では語られてこなかったことと重なる。この作品が映し出す出来事は、60余年前のパリで移民のイスラム教徒やフランス人、ユダヤ人の間にだけ起こったことではない。これまで世界のいたるところで、戦争や災害に痛めつけられた人々は同じ勇気と友愛に満ちた行動をとってきたのではないだろうか。