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夏服の少女たち〜ヒロシマ昭和20年8月6日(1988)

1988年放映のNHK特集 放映:1988/08/07 NHK総合  51分
演出:平田敏夫 制作:マッドハウス 原作:「夏服の少女たち―広島・昭和20年8月6日」(大野允子(ポプラ社) 脚本:内館牧子 音楽:小野崎孝輔  語り:杉浦圭子アナウンサー
NHK特集「夏服の少女たち」は大野允子さんのアイディア、兼、実体験が元になっている。旧広島県立第一高等女学校1年生220人は学徒動員で市街の建物取り壊し作業中被爆、全員がなくなった。当時は物資のない時代で少女たちは母親の古着をほどいて夏用の制服を縫った。そうしてできあがったのがあの夏服だった。生徒たちの残した日記をもとに、少女たちのつかの間の青春を描いたアニメーションとドキュメンタリーで構成。
 8月6日を控えたある夏の日、ふろしき包みを持った老夫婦が広島市原爆資料館を訪れた。「長い間娘の形見として守り続けてきたが私たち夫婦も老い先短い。代わってめんどうをみてもらいたい」と言って包みを差し出した。包みの中身は丁寧にたたんだ燃えてボロボロになった女学生の夏服だった。原爆の犠牲となった少女たちと残された親たちの悲しみを描いた作品は、同世代の生徒・学生たちにも大きな感動を呼んだ