zames_makiのブログ

はてなダイアリーより移行

核兵器廃止に関するコメント

核兵器廃止に関するコメント:備忘録として)
>新聞やテレビ−に説明のできない違和感を俺は覚えてきた
>「ノーモア・ヒロシマ」、「ノーモア・ナガサキ」は何かが違う
◆あなたの違和感は正しいでしょう、日本政府は本気では核兵器反対の運動を行っていません。
 これは例えば国際司法裁判所?で「核兵器国際法違反であるか否か」が検討された時、日本政府は違法であるとは主張しなかった事で端的にわかるでしょう。この時広島・長崎の市長は違法であると強く主張しています。第3者的に観察すれば日本政府は口先では核兵器反対を唱えてきたが、実際の行動ではアメリカに追従する事で核兵器を利用してきと考えるべきでしょう。そして今現在も実際には反対していないといと認識すべきです。むしろ自民党政権は60年代に核兵器所有の検討もおこなった事があるのが専門家の研究では明らかにされています。(参照「核兵器と日米関係:アメリカの核不拡散外交と日本の選択」 黒崎輝 有志舎 2006)


>日本に対する原爆投下は、この「人道に対する罪」そのものではないのだろうか
核兵器がこの上なく非人道的な兵器であり、その使用が「人道に対する罪」であるのもまったくその通りです。
 毒ガスが国際法で禁止されているように、核兵器はそれが「非人道的」であるが故に禁止されるべきです。また1945年に核兵器を使用したアメリカ当局者はその違法性を十分認識した上で使用しています。ベトナム戦争を国防長官として指揮したR.マクナマラ氏は、戦争中は日本に原爆を投下したB29部隊の参謀的立場にあり、戦後「負けたら俺たちは戦犯だ」と指揮官が話していたと回顧しています。これはマクナマラドキュメンタリー映画「フォグオブウォー」で述べられています。この述懐なぜか日本ではまったく注目されていませんね、しかしこうした過去のアメリカ人の認識を知れば今もアメリカ政府がけして広島・長崎に対し融和的態度をとらないのも容易に理解できるでしょう。アメリカ人も含め核兵器国際法違反であるのは議論の余地ない所でしょう。ただそう宣言すると現在の秩序が崩れるから言わないのでしょう。


◆上記の国際司法裁判所の結論では核兵器の違法性は明確には示せませんでした。しかし市民団体は違いますね。
 私の記憶では90年代に市民団体の主催した民衆法廷で広島・長崎の原爆が裁かれ、それが違法であり使用者は有罪であることが宣告されたと思います。こうした運動は従軍慰安婦問題でも行われ、2000年に市民団体による民衆法廷従軍慰安婦制度が裁かれ、昭和天皇に有罪が宣告されています。この裁判は「女性国際戦犯法廷」の名で知られそれを国民に知らせるNHKの番組が安部晋三などの右翼(安部晋三は本当に日本会議という右翼団体の賛同者)により、大変な抑圧を受けました。これは従軍慰安婦問題に関心のあるあなたならご存知かもしれません。もし日本政府が本気なら核兵器国際法で禁止すべきだと粘り強く運動すべきでしょう。


>「ノーモア・ヒロシマ」は国内向けのまやかし、プロパガンダに見える。
◆人々が核兵器に反対するには様々な理由があるように思います。
 オバマ大統領は本心ではその残酷さ故に廃止したいように思いますが、実際の政治活動ではテロリストなどによるアメリカへの核兵器攻撃の可能性を減らすという、高度に政治的な理由のために廃絶したいように見受けられます。日本人の多くはそれが残酷だという非常に素朴な感情的理由や、素朴な平和主義(自国の憲法を尊重するならそれは正しい行為ですが)から反対しているように見えます。そしてあなたは核兵器が非人道的だからという理由で反対しているようですね。私は、核兵器反対の理由はなんでもよい、廃絶さえできればよいと思います。

◆大事なのは、核兵器反対というのは非常に政治的な運動だ、という認識を人々が持つ事だと思います。
 卑近な例で言えばそれは郵政民営化に賛成か反対かと同じように、主張する者にそれなりの判断と政治的意思が求められる行為だと言うことです。これは昨日も広島市長がテレビのインタビューで述べていました。ただなんとなく核兵器反対と言えばなくなるものではない、政治的に運動しなければいけないという事ですね。

あなたは政治に関心があるようですね、上記を理解され今後も核兵器廃絶に向け、あなたの主張を広めていただきたいと思います。それが政治的活動につながり日本政府を、そして国際社会を動かすのではないでしょうか。