君と僕(戦前・戦中劇映画の復元 NFC)
(計68分)
君と僕(1941)朝鮮軍報道部
(24分・35mm・白黒・部分)
戦時下における朝鮮民族の志願兵をテーマにした劇映画。失われた作品と見なされていたが、全体の2割程度が16mmプリントとして発見された。青年兵たちの行進や訓練の合間ののどかな休息場面、そして白馬江を舟で下りながら登場人物が歌を歌う場面などが残っている。わずかに李香蘭(山口淑子)も出演している。
’41(朝鮮軍報道部)(監)(脚)日夏英太郎(脚)飯島正(撮)森尾鉄郎(音)佐藤長助(出)小杉勇、三宅邦子、永田絃次郎、朝霧鏡子、金素英、李香蘭
→(http://d.hatena.ne.jp/zames_maki/20090109)
怪談 皿屋敷[仮題]
(11分・16fps・35mm・無声・染色・断片)
おそらく日本映画のなかで現存する最古の「皿屋敷もの」。断片ゆえに作品名の特定には至っていないが、撮影・編集のスタイルから関東大震災以前の作品と推測できる。井戸からお菊の幽霊が出てくるショットでは二重露光が使われ、その他にもコマ撮り撮影や逆回転撮影も活用されている。(素材提供:プラネット映画資料図書館)
’23年以前
播州皿屋敷 (8分・18fps・35mm・無声・白黒)
こちらも「皿屋敷もの」の短篇で、侍女のお菊(筑波)が、家宝のお皿の枚数が足りないとして家主の青山鉄山に惨殺されるが、お菊の夫・三平(片岡)が恨みを晴らす。青山の弟・忠太役の清水林之輔は女優・花井蘭子の父。(安部善重コレクション)
’28頃(賀古プロ)(編集)賀古残夢(撮)田中十三(出)松井莊輔、芿水林之輔、片岡紅三郎、筑紫かず子、市川市昇