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はてなダイアリーより移行

<ドラマ「24」シーズン5でのテロ描写>

アメリカでのテレビ放送(FOX):2006年1月15日〜2006年5月22日
日本でのレンタル開始 ?
日本でのテレビ放送(フジテレビ):2007年10月1日〜2007年10月11日
http://wwwz.fujitv.co.jp/24/index_season5.html
http://www.imdb.com/title/tt0285331/episodes#season-5
制作:FOXテレビ 監督:JON CASSAR ジョン・カサー原案、脚本:JOEL SURNOW ジョエル・サーナウ、ROBERT COCHRAN ロバート・コクラン、HOWARD GORDON ハワード・ゴードン

(番組の世界観)

・ロシア系テロリストはまったくの悪人、背景はチェチェンだが説明なし
アメリカ大統領はテロの排除のため、テロリストと取引を行う事がある。その結果少数の民間人犠牲者が出ても不思議ではない。
・ロシア首脳部は何も知らない間抜け
・全編、部内抗争、裏切り、スパイ、家族内の争い、愛情のもつれなどに満ちた殺伐とした世界

(主要な事件)

・(テーマ)アメリカ大統領が(ロシア系)テロリストと取引を行い、神経ガスを渡し前大統領やテロ捜査官を殺させたスキャンダル
・(テーマ)ロシア=アメリカのテロ対策条約締結
・(背景)ロシアの反体制テロリスト(チェンチェン?)によるロシア攻撃とそれに巻き添えを食うアメリ
・前大統領の暗殺とテロ捜査官の暗殺
・テロリストによる空港占拠と人質殺害を楯にした仲間の釈放要求(死者少数)
・ショッピングセンターでの神経ガス放出によるテロ(死者少数)
・テロ対策班への神経ガステロ攻撃(死者多数)
・ロシア大統領暗殺事件(未遂)
・ハイジャック機の撃墜命令(未遂)
・ロシア潜水艦の強奪とミサイルによる都市空襲テロ(未遂)

(登場人物)

CTU:テロリストを追いかける主体)
ジャック・バウアーCTU捜査官、主人公、現場での暴力実行部隊の英雄、死亡の振りをしていたが政府に召喚される。政府命令に反抗して、たった一人でもテロリストを追い、大統領の犯罪も正す、圧倒的な正義の人。
オ−ドリー・レインズ:CTU上席分析官、ジャックの恋人で味方、危険な目にあう
クロエ・オブライエンCTU分析官、善玉、バウアーを絶対に信頼する者、一時解任され逮捕される
カレン・ヘイズ:CTU新部長、善玉、ジャックを信じて大統領を欺いて協力する
ビル・ブキャナンCTU部長、善玉、ジャックを信じて大統領を欺いて協力する、一時解任され逮捕される
リン・マクギル:CTUの新部長、細かい事にこだわって捜査を邪魔する憎まれ役、最後は自己犠牲を発揮して仲間の為にガスで死ぬ
エドガー・スタイルズ:CTU分析官、気のいいデブ、クロエの友人、哀れに殺される
ジェームズ・ヘラー:国防総省長官。ジャックの為に自己犠牲になって死にそうになる


(大統領周辺)
チャールズ・ローガン大統領:悪役、大統領、優柔不断でテロリストに神経ガスを売り渡してしまう。民間人の犠牲者を出しても隠す。妻に知られても隠す。知った関係者を殺させる。最後にはばれて弾劾される
●マーサ・ローガン大統領夫人:神経不安定でヒステリックなおばさん。だが正義感は強く夫を非難する。揉め事を起こして物語りを進行させる役。
マイク・ノビック補佐官:なぞめいた感じで、最初は悪役に見えるが、本当は善玉
ウォルト・カミングス補佐官:善玉に見えるが実は悪玉として自殺、その後実は大統領に殺されたと分かる


(悪役:テロリスト)
ウラジミール・ビエルコ:ロシア系テロリスト、悪役。大統領と取引して神経ガスを入手、ロシア大統領を殺そうとする。果たせぬとアメリカ都市を攻撃する。
クリストファー・ヘンダーソン:兵器会社重役、神経ガス横流しする。

(あらすじ・フジテレビサイト掲載)

<ドラマ「24」シーズン5 あらすじ>フジテレビ公式サイトよりhttp://wwwz.fujitv.co.jp/24/index_season5.html

episode #1 07:00 - 07:59
 死を偽装してから18ヵ月後、ジャックはフランクと名乗り、カリフォルニア州モハーベの石油掘削場で働いていた。家主のダイアンと恋仲にあったが、ダイアンの息子デレクは、ジャックの素性に疑問を抱いている様子だった。
 回想録を執筆中のパーマーは、ロスにあるウェインの自宅を訪問中、何者かに暗殺される。その直後、CTUを引退していたトニーとミッシェルも爆弾で命を狙われ、ミッシェルが死亡、トニーは重体となる。現在CTUで指揮を執るブキャナンは、2つの事件が関係していると見て、つながりを調べるようスタッフに指示する。
 その頃、クロエの身にも危険が迫っていた。CTUに出勤する前、何者かに追跡されたのだ。これでジャックの生存を知る4人が命を狙われた。クロエは追っ手を巻いたあと、ジャックに電話して助けを求める。ジャックは合流場所をクロエに伝え、掘削場のヘリを強奪してロスに向かおうとする。ところがデレクに強奪の現場を見られてしまう。デレクはジャックの素性を探るため、あとを尾けてきていたのだ。警察に通報されるのを恐れたジャックは、やむなくデレクを連れてロスへ飛ぶ。そしてクロエ救出後、デレクを親元に返すために、ロスへ来るようダイアンに電話する。
 大統領のローガンはカリフォルニア州にある別荘で、重要な日を迎えていた。ロシア大統領との首脳会談と兵器条約の調印を、数時間後に控えていたのだ。この日を政権の正念場ととらえるローガンは、パーマー暗殺の知らせを受けても、予定通り条約調印を行うと発表する。目下ローガンにとって大きな懸念は、心の病気を抱える妻マーサの精神状態だった。パーマーと親しい友人関係だったマーサは、暗殺事件を知り、激しく動揺。「パーマーは自分に告げようとしていた事のせいで殺された」と夫に話す。ローガンはマーサの話を妄想と決めつけるが、妻の前では信じたフリをする。
 ジャックは合流場所の精油所に到着し、クロエと再会する。そこへクロエを追っていた男たちが現れる。ジャックは、そのうちの1人ハースを捕らえ、尋問。パーマーはある情報を握っていて、口封じのために殺されたと知る。トニーとミッシェルも狙われたのは、ジャックを犯人に仕立てあげるための陽動作戦だった。ハースがパーマー暗殺の実行犯だと分かると、ジャックはためらう事なく、ハースを殺害する。


episode #2 08:00 - 08:59
 エドガーがパーマー狙撃場所である向かいビルの監視カメラを解析したところ、事件前に通用口から侵入するジャックの姿が映っていた。CTUは過去の通話記録を復元し、パーマー、トニー、ミッシェル、さらにクロエの4人が18ヵ月前、ジャックの偽装死に協力していた事実を突き止める。ブキャナンは彼を第一容疑者と見なし、大統領に報告、捜査関係者に手配写真を配布する。
 一方、ジャックはパーマー殺害の真相を突き止める決意を固め、殺害現場であるウェイン宅マンションに潜入して手がかりを探す。書斎のPCを調べているところをウェインに見つかり責められるが、事情を説明して彼の協力を得る。クロエの助けで暗号化されたファイルを解読したところ、「オンタリオ空港、シェベンスキー」という追加情報が挿入されていた
 クロエが外部からCTUにアクセスしてデータを受信している事が発覚。アクセスが切られ、捜査官の動きが慌ただしくなったため、ジャックは現場から脱出する。クロエは捕らえられたが、ジャックはデレクと共に盗難車で逃亡、ダイアンとオンタリオ空港で落ち合う約束をする。
 マーサが依然、パーマーからの電話をその死と関連づけているため、ローガンはカミングスに通話記録を調べるよう命じる。しかし録音テープの内容はチャリティーディナーの誘いで、マーサの記憶と全く違っていた。ローガンは、薬を飲まなかったための記憶障害だと妻を説得する。
 NSAがスワロフ攻撃の情報を傍受した。ブキャナンはローガンに、首脳会談の延期を、またノビックは着陸場所の変更を進言するも、「インパクトが減る」との一言で却下される。その後、スワロフのヘリは無事、大統領別荘に到着した。
 ジャックはオンタリオ空港に到着。デレクをダイアンに渡した後、荷物係員と判明したシェベンスキーを尋問しに向かう。が、彼を問い質している瞬間、空港の外で車が爆発。彼は服毒自殺し、テロリストグループはターミナルを占拠した。不審なグループを目撃した事をジャックに告げようと空港内に彼を追いかけたデレクも、人質にされてしまう。
 その頃、ローガンの主席補佐官、カミングスは、「マーサの件は、通話記録を改ざんしたので心配ない」とテロリストの黒幕に電話していた。

episode #3 09:00 - 09:59
 オンタリオ空港を襲撃したテログループは、ターミナルを占拠。現場からテレビ中継を行い、「テロ協定の締結を破棄しなければ、人質を殺す」と声明を出す。空港内のジャックは、CTUに状況を知らせる。そして現場を指揮するカーティスに、テログループの動きを伝え、人質の救出作戦をサポートする。デレクが人質の中にいる事を知ると、ジャックは「必ず助け出す」とダイアンに誓った。
 CTUはジャックが撮った写真から、テログループのリーダー、ベレシュの身元をつかむ。彼は旧ソ連から独立した国の元将校で、分離主義派グループの一員だった。ブキャナンがベレシュに交渉を持ちかけると、彼はその余地がない事を示すために人質1人を殺害。そして次はデレクをカメラの前に座らせ、「調印の中止を発表しなければ、15分後にデレクを殺す」と宣言する。ジャックは、デレクの殺害を阻止するため、仕事に戻ったクロエに協力を頼む。そしてテロリストが着用している爆弾ベストを起爆させ、敵の動きを妨害する。これでデレクの命を救う事はできたが、空港内にいる事を敵に知られてしまう。ブキャナンは、ジャックが空港内にいてCTUに協力しているとローガンに報告。その情報がカミングスから、黒幕ネイサンソンを経由してベレシュに伝わったのだ。ベレシュはジャックに対し、「出てこなければデレクを殺す」と脅す。やむなくベレシュの前に姿を現したジャックは、テログループに拘束される。
 マーサは部屋を抜け出し、文書の保管室からパーマーとの通話記録を手に入れる。しかしマーサが証拠を入手した事は、やがてカミングスの知る所となった。

episode #4 10:00 - 10:59
 ジャックとの連絡が途絶え、CTUは突入作戦を練り直す。ベレシュはジャックからCTUの突入計画を聞き出した。
 政府の沈黙に対し、ベレシュは2人目の人質を処刑。ローガンは怯えて調印延期に傾くが、カミングスは強行するよう進言する。マーサは調印式が済みしだい夫に話そうとパーマーとの通話記録をブラの中に隠すが、カミングスはエブリンを脅してその事実を聞き出す。
 支部からリン・マクギルが派遣され、実質ブキャナンから指揮権を奪う。
ジャックは犯人に強迫されてCTUに新しい情報(実はニセ)を流し、突入計画を変更させるが、その際「自分はフランク2にいる」と強調。
 ローガン側は調印前に人質の救出を計画、犯人側はその作戦を失敗させて調印を阻止しようと画策する。
 マクギルは空白時間後のジャックの作戦変更指示を不審に思い、通話記録を洗い直す。新作戦決行の数秒前、マクギルは「作戦中止」を命じる。ジャックが強調した「フランク2」は、「敵の強迫下における通信」を意味するコードだったのだ。
 CTUが予定通り突入してこない事を不審に思ったベレシュはジャックに確認させるが、ブキャナンは変更前の作戦に戻す準備をさせつつ、ジャックには「起爆装置の故障」と伝えて時間を稼ぐ。そんな中、米ロ両大統領は予定通り兵器条約に調印。ネイサンソンが人質全員を処刑するようベレシュに命じた直後、CTUが犯人の裏をかいて突入し、無事人質を救出する。
 ジャックは拘束中、ベレシュが人質の中の一人の男にキーカードを渡すのを目撃。一味と見て事件収拾後に探すが、彼は格納庫に向かっていた。そこにはキャニスターが詰められたコンテナが隠されており、彼はネイサンソンに「ブツを搬出する」と伝える。
 マクギルは、パーマー、デスラー殺害事件の容疑が晴れていないとして、ジャックをCTUに移送して尋問する事にする。
 カミングスは部屋に一人でいるマーサにクロロホルムを嗅がせて失神させ、その間にパーマーとの通話記録を奪う。

episode #5 11:00 - 11:59
 空港で人質に紛れていた容疑者はある格納庫から兵器化された神経ガスを盗み去っていた。人質事件がガスを盗むための目くらましだったと知り、CTUは容疑者の行方を追うとともに格納庫内の痕跡からガスの製造元の特定を急ぐ。
 ガスを盗んだアーウィックはそれをトレーラーに積み換え、「モスクワを墓場と化してロシア人に思い知らせてやる」と言い放ち港へ向かう。
 CTUに連行されたジャックはパーマー暗殺容疑が晴れたことを告げられ、捜査に協力することになる。ダイアンの聴取をしていたオードリーはジャックと再会、そのただならぬ雰囲気をダイアンは敏感に察知する。
 マーサは「パーマーとの通信記録を何者かに盗まれた」と訴えるが、ローガンは耳を貸すどころか彼女を施設に入所させようとする。それを知ったマーサはバスルームの窓から逃亡する。
 ネイサンソンからジャックを始末するよう言われたカミングスは、「使える人間がいる」と言ってスペンサーに連絡。スペンサーは指示通りにある男をCTUに招き入れるが、その直後、システムへの不正アクセスが発覚、さらに彼の入れた男がジャックを殺そうとしたことからスパイ容疑をかけられる。問い詰められたスペンサーはついに、ホワイトハウスのカミングスから内部調査に協力するよう要請され、その命令で動いていたことを告白する。ジャックはローガン政権内のスパイがカミングスであることを確信し、自ら捕らえに行くと主張する。


episode #6 12:00 - 12:59
 ジャックはカミングスを追い込むのが、神経ガス確保の近道だとブキャナンやリンを説得。まずマイクに協力を得るため、彼に会いに行くと申し出る。マイクと面会の約束を取り付けると、ジャックは待ち合わせ場所に向かった。
 マーサは馬小屋に隠れていたが、ピアースに発見される。「政権内にいる誰かが陥れようとしている」と訴えるが、部屋へ連れ戻された。
 事情聴取が終わったダイアンは、ジャックがもう家に戻ってこない事を悟る。そしてジャックがまだオードリーを愛している事も…。ジャックの気持ちを知ったオードリーの心は揺れ動く。
 ネイサンソンはジャックとマイクの通話を傍受し、カミングスに片を付けるよう迫る。追いつめられたカミングスはローガンに真相を話し、大統領を引き込む事にする。カミングスによれば、テログループはロシアへの攻撃に神経ガスを使おうと企んでいたが、カミングスはその計画を阻止するつもりでいた。テログループ内の協力者シェイファーが、容器の起爆装置のコードを変更、カミングス側で装置を操作し、テログループを殺害する作戦だった。カミングスは国益のために行動を起こしたと釈明した上で、地位を失いたくなければ黙認するのが一番だと、ローガンに吹き込む。神経ガスの所在が分からず、もはや回収は不可能と聞かされたローガンは、カミングスの言うがままとなった。そして真相が表に出ないようジャックとマイクを拘束、CTUから他の機関へ捜査の指揮権を移す。捜査から外すとの命令を受けたブキャナンたちは、事態の成り行きに戸惑う。大統領は電話に出ず、ジャックやマイクとも連絡がつかない状態だった。裏に何かあると踏んだブキャナンは、神経ガスを確保するには命令を無視するしかないと、リンを説得。リンは迷いながらも承諾する。
 拘束されたジャックは、カミングスの関与についてピアースに話し、協力を求める。ピアースは了承し、ジャックを拘束から解く。カミングスの所へ乗り込んだジャックは、神経ガスのありかを白状するよう迫る。ナイフを突きつけられたカミングスは、ロングビーチ港のコンテナ内だと明かす。ジャックから情報を聞いたCTUは、現場に国境警備局の機動隊を送り込む。しかし機動隊がコンテナに突入してみると、あったのは男の死体で、神経ガスの容器は発見できなかった。死体の身元はシェイファーで、カミングスの作戦がアーウィックにバレていたのだ。アーウィックはカミングスに電話をかけてきて、アメリカに対し攻撃をするとほのめかす。
 ローガンはカミングスの関与を知ったあと、マーサに謝罪。マーサは入院せずに済むが、夫への怒りを募らせる。

episode #7 13:00 - 13:59
 カミングスと共謀していた元CIAのネイサンソンが行方をくらましたことで神経ガスの捜索は行き詰まる。ローガン大統領の要請で、ジャックはガスを奪還するまでCTUに復職し捜査に協力することになる。いずれ世間に生存が知れると考えたジャックは、娘キムには自分の口から伝えたいと、彼女をCTUに呼び寄せる手配をする。
 ロシアへの報復を邪魔されたことから、アーウィックは合衆国に神経ガスを撒こうと画策する。今のままでは容器が正常に作動しないため、彼はロスラーというプログラマーと連絡を取り、遠隔起動装置のチップの再プログラムを依頼する。
 その遣り取りを傍受したCTUは、ロスラーの居場所を探知し、突入して身柄を拘束する。ロスラーはイネッサという少女を監禁・虐待していたが、捜査に協力する条件としてその少女を伴う国外脱出と全面的な免責を提示されたため、CTUはやむなくそれを認める。その後、ロスラーからの情報提供で、彼自身とアーウィックには面識がなく、仲介したのはロシアのレジスタンス指導者セルゲイ・ボロノフだと分かる。ロスラーは再びアーウィックと連絡を取り、チップを再プログラムしたらそれを直接手渡す約束をする。
 ローガンはマイクを職務に戻すものの、彼の諫言を聞かず、マーサと共にカミングスの罪を公にするつもりで準備を進める。そんな折、カミングスが首を吊って自殺する。
 リンは麻薬中毒の姉(または妹)に助けを求められ、医者を紹介するために会いに行くが、そこで彼女の連れに暴行され、財布を奪われる。
 やがてロスラーとアーウィックがチップの受け渡しをする時間となる。ジャックらが追跡準備に追われるなか、一瞬の隙をついてイネッサがロスラーを射殺。ガス奪還の唯一の手がかりが失われる。そして間もなくアーウィックから受け渡し場所について電話がくることになっていた。

episode #8 14:00 - 14:59
 アーウィックからロスラーにかかった電話にジャックが出る。チップの受け渡しに手下が来ると聞き、ジャックはロスラーになりすまして発信器つきチップ(本物)を届けに待ち合わせ場所に行く。テロリスト2人に命じられるまま遠隔起爆装置のチップを交換するが、その後、彼らは装置が作動するかテストすると言い出す。そして容器1本分のガスを撒くため、ジャックを伴ってショッピング・モールへ向かう。
 オードリーは、作戦を中止してテロリストを拘束すべきと主張するが、リンとブキャナンはこのまま2人を泳がせて1本分のガスを噴射させ、その後アーウィックのもとへ戻る犯人を尾行して残り19本の容器を確保する方が被害が小さいと譲らない。リンは作戦の許可を得るためローガン大統領に電話。彼は悩みつつも最終的にゴーサインを出す。
 プレスリリースを読んだマーサは、カミングスが英雄扱いされている事に異議を唱える。しかしローガンとノビックは、本人が死亡した以上、事実を公表するのは無意味だと主張する。ローガンは納得しない妻に、遺体を引き取りに来るカミングス夫人に事実を伝える役目を与える。が結局、マーサは憔悴しきったカミングス夫人を前に事実を告げる事はできない。
 ジャックとテロリスト達はモールへ。警備室のエアダクトに穴をあけて容器を設置し、ガスを噴射させようと計画。しかしジャックがリンとブキャナンの命令を無視して正しい解除コードを伝えなかったため、起爆装置は作動しない。実はこんな場合に備えて、アーウィックは手下にマニュアルによるガス噴射法を考えさせていた。ジャックは殴られて気絶し、テロリストはマニュアルで起動装置をいじってガスを放出させる。直後にジャックを殺そうとするが、彼が逆襲。1人を射殺してガスを止める。しかしもう1人は逃走する。ジャックは空調システムの電源を切ってそれ以上の拡散を止めた後、チップを追跡するCTUと連携してカーティスと共に逃走した犯人を追う。
 ローガンは被害が予想ほど大きくならなかった事を知り、安堵する。
 アーウィックは事態を予想していた。犯人が戻った修理工場はカラで、アーウィックは離れた場所からすべてを監視していた。尾行された事を知らされた犯人は銃で頭を撃って自殺する。アーウィックは19本の容器と共に逃げ去る。

episode #9 15:00 - 15:59
 アーウィックはロシアを攻撃するための「貴重な」神経ガスを無駄に使ったとして、テログループのリーダー、ビエルコに刺殺される。ビエルコは裏切ったネイサンソンの命を狙う。
 身の危険を感じたネイサンソンはジャックに電話で接触。自身の保護と引き換えに、ジャックにだけ容器を見つける手がかりを渡すと言う。
 モールの一件でリンの命令に背いたジャックはCTUに連行されることになるが、その途中、同行していたカーティスを失神させ、ネイサンソンとの待ち合わせ場所に急行する。
 ジャックとネイサンソンが待ち合わせた場所にテロリストが現れる。襲われたネイサンソンは死亡するものの、ジャックは彼のポケットから情報が入っているらしいチップを入手。クロエが情報を解析すると、神経ガスの製造に「オミクロン・インターナショナル」という企業が関わっているらしいことが分かる。その企業の役員、クリストファー・ヘンダーソンは、奇しくもジャックの昔の知り合いだった。
 リンは大切なキーカードを盗まれたことや、大統領からのプレッシャーで次第に自制心を失っていく。ジャックの勝手な振る舞いにオードリーやブキャナンまでもが加担していると知り、彼はブキャナンを拘留、CTUの全員を監視するという、正気とは思えない措置を取る。
 モスクワにガスを撒けないならアメリカでロシアを攻撃しようと考えたビエルコは、大胆にもスワロフ大統領の暗殺を企てる。「要求を呑まなければアメリカにガスを撒く」とローガン大統領を脅し、間もなく帰国の途につくスワロフ大統領の空港までのパレードルートを入手、手下に襲撃を指示する。ローガンがそれを黙認しようとしているのを知ったマーサは、襲撃を阻止したい一心で、咄嗟にスワロフ大統領夫妻と同じ車に乗り込む。間もなく襲撃されようという車に妻が乗っているとは知らないローガンを残し、車列はいよいよ空港へ向けて出発する。

episode #10 16:00 - 16:59
ローガンのもとに、妻のマーサがスワロフのリムジンに同乗しているとの知らせが入る。テロリストにルート変更を知られればガスを撒かれるので、ローガンは車を引き返させる事ができない。
 オードリーはクロエとエドガーの協力を得てニセIDを作り、ジャックをガス製造元であるオミクロン社に入館させる。ジャックはCTUの元上司で現オミクロン社上級副社長、ヘンダーソンに会う。が、彼は今回のテロには関与していないと主張する。
 エドガーがスワロフ襲撃の情報をキャッチ。クロエと共に、シークレットサービスに知らせるべきとリンに進言するが却下される。オードリーはリンのシステムにハッキングして情報をシークレットサービスに流そうとするが、その過程で彼に発覚。リンは3人を拘束しようとするが、カーティスは精神不安定を理由にリンを解任、ブキャナンを復職させる。
 CTUからシークレットサービスに警告が入り、スワロフ一行が引き返そうとした瞬間、テロリストの攻撃が始まる。が、CTUの指示で援護が駆け付け、スワロフ夫妻とマーサは無事生き残る。
 セントックス・ガス計画が進められた地下施設に案内された後、ジャックは計画に関するファイルをCTUに送るようヘンダーソンに依頼する。人を呼びに彼が部屋を出た後、ジャックは自分が爆弾と共に監禁された事に気づく。
 ヘンダーソンは逃亡。ジャックは辛うじて爆発をしのぐ。
 ローガンは妻の無事を知って安堵するが、ビエルコからの電話で裏切ったツケをアメリカ国民の命で払ってもらうと脅される。


episode #11 17:00 - 17:59
 車列の襲撃犯の死体から、ビルの換気システムの見取図が発見される。テログループによる次の攻撃対象は病院で、1時間以内に起きると思われた。やがてCTUはロシア側の情報から、今回のテロの首謀者がロシア国籍の資産家ビエルコである事をつかむ。カーティスはチームを率いて、病院へ向かう。避難が行われる中、テログループの一人で雑役夫になりすましたヴィクトルは、神経ガスの容器をセットする。カーティスはヴィクトルを発見し、射殺。しかしすでに容器は起動していた。解除が間に合わないため、カーティスは容器を持って外へと急ぐ。そして化学処理班の封じ込め装置で起爆させ、惨事を食い止める。
 オミクロン社での爆破から難を逃れたジャックは、CTUに状況を説明。ヘンダーソンは、神経ガスがテログループに流れた取引に関わっていると見られた。ジャックは、ヘンダーソンが自宅のパソコンにオフィスのデータを移していると知り、手がかりを追って彼の自宅へ向かう。ヘンダーソンの妻ミリアムは、ジャックの話を信じようとせず、ひたすら夫をかばう。ジャックがヘンダーソンのパソコンにアクセスしたあと、クロエが秘密ファイルを発見する。暗号解読に手間取っている所へ、ヘンダーソンが帰宅。ジャックは彼を拘束し、残りの容器のありかを明かすよう迫る。 しかしヘンダーソンは、ミリアムが撃たれても口を割ろうとしない。ジャックは、ヘンダーソンCTUに連行する事にする。
 スワロフ夫妻と共に別荘に戻ったマーサは、テログループに屈したローガンをなじる。夫を避け、命の恩人となったピアースに心が傾く。
 ジェニーは、リンからCTUの入館用キーカードを返すよう言われる。だがドウェインは、ビエルコの手下オストロフに売るつもりでいた。オストロフは2人を殺害し、キーカードを入手。ビエルコが病院を狙ったのは陽動作戦で、彼はCTUのキーカードを使った別の攻撃を企んでいた。

episode #12 18:00 - 18:59
 オストロフは入手したリンのキーカードのデータを書き換え、まんまとCTUの建物に侵入する。メンテナンス室へ直行し、ガス設置の準備にかかる。
 キムが恋人らしきバリーと共にCTUに到着。オードリーはジャックに頼まれ、彼が生きている事をキムに伝える。愕然とするキム。いざジャックと会っても、複雑な気持ちで父に対して素直になれない。
 ロスの大統領別荘にガードナー副大統領が到着。今後のテロに備えてロスに戒厳令を布くようローガンに進言するが、ノビックはパニックを煽るだけだと反対する。ローガンがガードナーの意見を採用しそうなので、ノビックはマーサに話して戒厳令布告に反対してくれるよう頼む。
 トニーは渋るブキャナンから、ミッシェル殺しが大きなテロの一部だった事、元CTU職員のヘンダーソンが関与していた事実を聞く。
 オストロフが換気システムを停止。警告マークに気づいたキャリーはエドガーに訴えるも相手にされず、自らメンテナンス室を調べに行く。ガスに気づいて知らせようとした時、背後からオストロフに刺殺される。彼はガス容器のタイマーをセットする。
 厳しい尋問を受けても、ヘンダーソンは何も話さない。
 拘留室のリンは、ブキャナンから妹が恋人と共に射殺されたと知らされる。プロの手口と聞き、彼はキーカードを盗まれた事実をブキャナンに話す。調べてみると、1時間前にリンのカードを使って何者かがCTUに侵入していた。ブキャナンは全館封鎖して侵入者を捜索。ジャックがオストロフを発見して射殺する。彼がCTUの換気システムの図面を所持していたため、ガスを案じたジャックは建物から人を避難させるようブキャナンに伝える。
 ガスはタイマー通り噴出し、次々とスタッフが倒れる。早めに全員を避難させた後、ジャック達は密閉できる部屋に逃げ込む。そこへキャリーの様子を見に行っていたエドガーが来るが、すぐにガスを吸引して倒れる。

episode #13 19:00 - 19:59
 CTU内の安全区域に入ったジャックたちは、化学処理班の到着まで、身動きが取れない状態となる。
 ジャックはショック状態のクロエに、仕事に戻るよう指示。ヘンダーソンはまだ口を割らず、彼のコンピュータのファイルを調べるしかなかった。
 そんな中、新たな問題が発生。神経ガスが酸と混ざり、密閉されている部屋の隔壁が腐食していたのだ。隔壁が破壊されれば、神経ガスが安全区域に入り込み、生存者全員が死亡してしまう。生き残るには、自力で危機を乗り切らなければならなかった。クロエは空調を使って、神経ガスを汚染区域から除去する方法を思いつく。だが空調の制御装置が、コンピュータのプログラムによってブロックされていて、操作できない。そこでジャックがコンピュータのある換気室へ行き、プログラムを止める事になる。会議室の壁の奥は汚染されていない空間があり、そこをたどれば換気室の近くまでいけた。汚染区域に入ってから作業を終えるまでの間、息を止めていれば、被害は受けないと思われた。ジャックは換気室へ移動するが、格子が障害となり、中へは入れない。
 コンピュータに近づけるのは、換気室の真下にある勾留室にいたリンだけだった。しかし会議室のように安全な空間はなかったため、いったん勾留室を出れば、リンは命を落とす。そして彼と共に勾留室にいた警備員も…。リンは動揺する警備員をなだめ、静かに覚悟を決める。そして換気室へ移動し、コンピュータのプログラムを停止。お陰で空調は操作可能となり、隔壁の腐敗はストップ。館内の神経ガスの除去が始まる。犠牲を払ったリンと警備員は、苦しみながら死んでいった。館内の除染が終わると、キンバリーはバリーと共にCTUを去る。ジャックにとって娘との再会は、苦いものとなった。
 ヘンダーソンが医療室にいると知ったトニーは、ミッシェルの仇を取ろうとする。致死量の薬を入れた注射を手にしたものの、彼を殺害できない。ヘンダーソンは隙をついて、トニーに注射を刺し、医療室から逃亡。
 ローガンはガードナーの進言に従い、戒厳令の発令を決断。マーサとマイクは、ガードナーの狙いがローガンの失脚と見て、懸念を深める。
 国土安全保障省のカレンは、大統領にCTUの被害予測を報告した上で、組織の再編を提案。ブキャナンに代わって作戦の指揮を執るため、CTUへ向かう。

episode #14 20:00 - 20:59
 ヘンダーソンはトニーを殺して逃亡するが、彼のコンピューターからはビエルコと接点のある情報ブローカー、コレット・ステンガーの名前が見つかる。CTUは、唯一の手がかりであるコレットの行方を追う。 ローガン大統領は、ガードナーの発案通り、外出禁止令という名目で事実上の戒厳令を施行。マーサはガードナーの策略だと忠告するが、ローガンは聴く耳を持たない。 国土安全保障省CTUに乗り込んでくる。名目はCTUが機能できるかどうかの査定だが、実情は吸収を見込んだ引継ぎだ。ブキャナンだけがその事実を知り、愕然とする。 大統領の別荘で警護にあたるピアースにウェインから連絡が入る。ウェインは、パーマー元大統領の遺したものを彼に渡すため、外出禁止令が出ているにも関わらず、別荘へと向かっていた。 コレットは滞在先のホテルを後にし、ビエルコとの取引へ。その後、ホテルに乗り込んだジャックらは、コレットの恋人ストーラーを確保するが、実は彼はドイツの情報工作員コレットの顧客について潜入捜査中だった。ストーラーは、合衆国の最高機密<ウェットリスト>を貰い受ける条件で、CTUへの協力を承諾。リストはドイツにとっても非常に価値のあるものだ。 別荘へ向かう途中、ウェインはバリケードで軍隊に止められる。ガードナーの許可でようやく通過するものの、その直後、覆面の男たちに襲われ、追われる身となる。 ストーラーはコレット確保を手伝うが、潜入捜査とはいえ、恋人のふりをして裏切ったことに後ろめたさを感じる。「それもリストのため」と自分に言い聞かせるが、肝心のリストは、本国へ送る前に自動消滅してしまう。ジャックに騙されたと知ったストーラーは憤怒する。 免責取引をしたコレットは、ビエルコにどこかの図面を渡したこと、テログループはすでに次の攻撃へ向けて隠れ家を離れたこと、そしてもう一つ、驚くべき証言をする。その図面を彼女に売った国防総省の連絡役、それがオードリーだというのだ。

episode #15 21:00 - 21:59
 コレットの情報源として名前を挙げられたオードリー。身柄を拘束され、尋問が行われる。ジャックとブキャナンはオードリーの潔白を信じるが、彼女に不利な証拠が出てくる。オードリーは以前カミングスと、ホテルで関係を持っていたのだ。ジャックの尋問を受けたオードリーは、カミングスとの関係を認めるが、陰謀への関与は否定する。ジャックの尋問が甘いと判断したカレンは、バークに尋問を命じた。
 一方、ビエルコは検問をかいくぐり、ターゲットのガス会社へ移動。責任者を脅し、パイプラインを使って一般家庭にセントックスを放出しようとする。セントックスは高圧下では不活性となるため、パイプラインの圧力を下げるよう、責任者に命じる。
 ジャックは、コレットがオードリーを情報源としたのは、ヘンダーソンの入れ知恵だと推測。捜査のかく乱が目的と思われた。そこでコレットヘンダーソン接触していた証拠をつかみ、免責同意を無効としたうえで、コレットを尋問。銃を突きつけられたコレットは、ビエルコの次の攻撃対象がガスの供給センターである事を明かす。
 ジャックはカーティスやチームと共に、ヘリで出発。どの供給センターが狙われているのか、上空で特定を待つ。エドガーの後任シャリは、専門知識を生かし、特定に一役買う。ターゲットはウィルシャー・ガス会社と判明。
 上空のジャックたちは、現場へ直行する。踏み込まれたビエルコはリモコンで容器を起爆させたあと、逃走。ジャックはセントックスが工場から送出される前に、パイプラインを爆破し、セントックスを燃やす方法を思いつく。そしてパイプラインに爆薬を仕掛け、外へ脱出。しかしビエルコを発見すると、タンクが爆発する中、彼を追う。
 格闘中、すぐ側でメインタンクが爆発。2人はがれきに埋もれる。
 ウェインがなかなか現れないため、ピアースは彼を捜しに行く。森の中でピアースと出くわし、ホッとするウェイン。しかしヘンダーソンの指示を受けた襲撃犯たちに見つかり、発砲される。ピアースは負傷したウェインを連れて、現場から脱出する。


episode #16 22:00 - 22:59
 ガス工場の爆発でセントックスは消却された。ジャックは無事戻り、ビエルコは意識不明のままCTU診療室へ移送される。ジャックは、ヘンダーソンの上には大物がおり、それが事件の首謀者ではないかと考える。
 ガードナー副大統領は、CTU国土安全保障省への即時吸収をカレンに命じる。突如乗り込んできた国土安保省の職員に驚くCTUスタッフに、カレンはCTUが国土安保省に吸収され仕事が引き継がれる旨言い渡す。
 襲撃を逃れたウェインはピアースに、デイビッドが殺されたのは大統領夫人のアシスタント、エブリンが彼に送ったメール情報が原因であり、自分が殺されかけたのは彼女に会いに来たためだと話す。
 ウェインは大統領別荘でエブリンをつかまえ、デイビッドが消去した彼女のメールの中身を問い質す。しかし娘を誘拐されているエブリンは、テロ事件の黒幕を示す証拠を持っていると認めたものの、娘を取り戻してもらうまでそれが誰かは明かせないと口をつぐむ。彼女は犯人に脅迫され、娘と証拠を交換する約束をしていた。
 ウェインはジャックに事情を説明。彼は、犯人はヘンダーソンだと直感し、交換現場に同行すべく事前にウェイン、エブリンと落ち合う。ウェインは別荘で偶然ガードナーに会うが、ピアースにデービッドの形見を届けに来たとウソをついて誤魔化す。
 国土安保省のマイルズはCTU吸収を正当化するため、オードリーにCTUとブキャナンの「ミス」を証明させようとする。ミスを告発する文書に署名を求められたオードリーは当然拒否するが、後でジャックが協力を必要とするクロエを仕事に戻すため、文書に署名してブキャナンを驚かす。
 クロエはオードリーから事情を聞き、交換現場の画像を得るため衛星の位置を調整する
 ジャックはCTUの急な閉鎖と大物とを関連づけ、事件の黒幕はガードナー副大統領ではないかと考える。
 ジャックとウェインはエブリンと共に指定された場所、石炭工場に一緒に向かうが、直前に別れてクロエの協力の下、ヘンダーソン捕捉作戦に入る。
 待ち合わせの時刻、ヘンダーソンがエブリンの娘と共に姿を現した。ジャックは計画通り娘を先に取り戻させたところで敵を攻撃。銃撃戦となり、結局ヘンダーソンは逃走する。ジャックは事件の黒幕は副大統領ではないかと聞くが、エブリンは否定。
 その頃、逃走したヘンダーソンが電話でジャックとウェインの口を封じると誓っている相手は、ローガン大統領だった。


episode #17 23:00 - 23:59
 銃創を負ったエヴリンと娘エイミーをひとまずモーテルに預け、ジャックはウェインと共にある銀行へ向かう。そこの貸し金庫に、ローガン大統領がテロに関わっていた証拠が隠してあるというのだ。証拠とは、ヘンダーソンとローガンが交わした会話の録音データだ。
 CTUは、ローガンからジャックがパーマー暗殺に関与していたという偽の情報を掴まされ、ジャックを緊急手配する。
 ジャックらは銀行の支配人宅に押し入り、銃で脅して銀行へ案内させる。ウェインの顔を知っていた支配人カールは、事情の説明を求め、2人がパーマー暗殺の首謀者を挙げようとしていることを知る。
 ローガンが黒幕と聞いたオードリーは、機上のヘラー長官と連絡を取り、急遽バンナイズ空港に降りるよう頼み、自分も空港へ向かう。ジャックが、証拠を手に入れたらヘラーに託すつもりでいたからだ。
 カレンはオードリーがジャックと接触するに違いないと踏んで車に追跡装置を仕掛けるが、オードリーはクロエの助けでそれを外し、追っ手をまく。逃げられたと知ったカレンは、衛星でオードリーを追跡しようとするが、それもクロエの機転によって阻まれる。
 ローガンがジャックを緊急手配したことから、ピアースはローガンが黒幕と気づき、ジャックに協力を申し出る。
 ジャックらは、銀行の金庫にあった録音データを再生する。それは紛れもなく、ローガンがテロに関与しているという証拠だった。
 エイミーは、気を失った母親を心配するあまり、911に助けを求める。ヘンダーソンはその情報からエヴリンの居場所を割り出し、エヴリンからジャックの居場所を聞き出すと、銀行の前に手下を配置する。
 敵に囲まれたジャックは、銀行のサイレントアラームを作動させ、警察を呼び寄せる。そして、ヘンダーソンの手下が警察と遣り合ううちにその場を離れ、バンナイズ空港へ向かう。


episode #18 00:00 - 00:59
 ローガンからジャックを優先的に捜索するようプッシュされ、マイルズはクロエを使ってオードリー→ジャックの行方を掴もうとカレンに提案する。
 ジャックはブキャナンに事情を話し、ウェインを安全な場所にかくまってくれるよう預けてから、オードリーがヘラー国防長官の到着を待つバンナイズ空港へ向かう。ジャックはローガンがヘンダーソンと交わした会話記録をヘラーに聞かせ、ローガンがパーマー暗殺に関与した事実、中央アジアの石油の利権を確保するためテロリストに神経ガスを流した事実を話した後、司法長官に届けてくれと彼に録音データを渡す。しかしヘラーは事の重大さを考え、ローガンを別な口実で辞任させると主張し、データを警護官に預けたままジャックとオードリーをその場に拘束して大統領別荘へ向かう。
 クロエはシャリにハメられ、バンナイズ空港の公衆電話に電話したところをマイルズに盗聴されて拘留されてしまう。
 カレンはジャックの居所が分かったので戦術チームを送った旨ローガンに電話するが、今後は軍に任せるから手を引くよう命じられて不審感を抱く。ノビックに電話して事情を聞くが彼も知らない。ロスで軍の作戦を指揮するウォレン将軍も大統領からジャック捕捉命令を受けていないと知り、ノビックはローガンを問い質す。しかしローガンは詳しくを語らぬまま、中国政府の反発を避けるためジャック捕捉は秘密部隊に任せたと答える。
 ヘラー、別荘到着。不審に思ったマーサはピアースに尋ねるが、話を聞くはずだった待ち合わせの場所に彼の姿はなく、その携帯が落ちている。ヘラーはローガンに事実を知っていると告げ、彼に辞任を要求する。
 クロエはマイルズからキーカードを盗んでCTUから脱出、ブキャナン宅でCTUの動向を知ろうと作業を始める。
 ジャックは見張りを倒して録音データを取り戻す。が、そこへヘンダーソンらを乗せたヘリが到着、銃撃戦となる。その間にヘンダーソンはオードリーを人質にとってデータを渡すよう迫る。上腕動脈を切られたオードリーを前に、ジャックはデータを渡してしまう。
 別荘ではガードナー副大統領まで証人に呼ばれ、ローガンが窮地に立っていた。しかしそこにヘンダーソンから証拠を奪取したとの電話が入り、形勢は逆転。一転、証拠を失ったヘラーはローガンから辞任を迫られる。


episode #19 01:00 - 01:59
 ジャックは逃走したヘンダーソンを追うため、ブキャナンとクロエに協力を求める。クロエはCTUのシステムに侵入、衛星を使ってヘンダーソンの現在地をつかむ。ジャックはヘンダーソンを捕らえ、納屋の中に拘束する。しかしヘンダーソンは、予備対策を取っていた。手下にヘラーの車を尾行させ、自分が捕まった場合、ヘラーを殺害するよう命じていたのだ。人質にされていると知ったヘラーは、事態を招いた責任を取るため自殺を決意、崖から湖へと突っ込む。
 ヘンダーソンは録音データを所持しておらず、ローガンから身を守る保険として、データを第三者に預けていた。クロエは衛星を調べ直し、ヘンダーソンが別の車と落ち合っていた事をつかむ。その車はバンナイズ空港へと向かい、乗車していた人物は航空機に乗り込んでいた。その航空機は、外交専用のチャーター機で2時に離陸すると判明する。ジャックはヘンダーソンとオードリーをCTUに移す事にし、カーティスに移送を頼む。そしてオードリーを心配しながらも、空港へと向かった。
 オードリーは納屋でカーティスの到着を待つが、ヘンダーソンの居所を突き止めた手下がやって来る。状況を知ったジャックは、オードリーに逃げるよう警告。ヘンダーソンは手下に解放されるが、直後にカーティスのチームが到着、ヘンダーソンを拘束し、オードリーを保護する。
 ローガンと陰謀の関係者たちは、証拠であるデータを隠滅したあと、ヘンダーソンを殺害するつもりでいた。しかしヘンダーソンが保険としてデータを使うつもりでいると知り、計画を取りやめる。関係者の1人グラハムは、別の懸案事項としてマーサの存在を挙げ、彼女をおとなしくさせるようローガンに迫る。ローガンは、ピアースが突然消え動揺するマーサに、陰謀に関わっていた事を打ち明ける。マーサはローガンを激しくなじるが、口外しないと約束する。
 国土安全保障省への引き継ぎが完了したCTUでは、クロエの脱走が発覚。シャリは見逃した事を認め、「ローガン大統領が関わっている」というクロエの発言を明かす。マイルズはクロエのハッキングを追跡し、現在地を特定。クロエを逮捕するため、ブキャナンの自宅に戦術チームを送り込む。
 一方、ここ数時間のローガンの行動に疑問を抱いていたカレンは、クロエの発言が真実なのでは、と思い始める。マイクですらジャックを逮捕する証拠を見せられていないという事実は、ローガン関与説を裏付けるものとなった。そこでカレンはブキャナンに電話し、クロエを逃がすよう伝える。一方、空港の滑走路に忍び込んだジャックは、航空機に接近。離陸する直前、貨物室に侵入する。


episode #20 02:00 - 02:59
 クロエはカレンとブキャナンの手助けにより、CTUの追手が到着する前にブキャナン宅を離れ、近くのホテルのラウンジに逃げ込む。その後、カレンを通してジャックの乗り込んだ航空機の搭乗者リストを手に入れ、ヘンダーソンと接点のある搭乗者を洗い出し、ジャックに知らせる。
 ジャックは容疑者として挙がったマイヤーを手荷物室に連れ込み、尋問するが、マイヤーの荷物からはローガンの有罪を示す証拠は出てこない。マイヤーは無関係らしい。
 客室では、不法侵入者の存在に気づいた乗員たちが対策を講じ始める。ジャックはやむなくハイジャッカーを装い、銃で脅して客室を制圧。機長と副操縦士には自分が連邦捜査官であると主張しつつ、乗客の手荷物を調べ始める。
 ジャックの主張を信じない機長は、ロスへ引き返し、機を緊急着陸させようとする。証拠が見つかる前に着陸すれば、ジャックはローガンの手下に拘束され、証拠は闇に葬られてしまう。
 カレンは表向き、ブキャナンを勾留したふりをしてCTUに連行させる。マイルズはカレンの行動に疑問を抱き、マイクに密告するが、相手にされない。
 マイクは、マーサの動揺、そして、ローガンのジャックに対する異様な執念を目の当たりにして、ローガンへの疑念を強くする。
 クロエはついに、副操縦士エヴァンズが証拠を握っていることを突き止める。ジャックは機長の協力を得てコックピットに乗り込み、エヴァンズから証拠を奪い返すが、機長が倒されたため、エヴァンズに銃を突きつけ機を着陸させるよう命じる。
 グラハムは、証拠を葬るため、機を撃ち落すようローガンに迫る。


episode #21 03:00 - 03:59
 ジャックは録音データを入手し、バンナイズ空港に着陸する旨、CTUに連絡する。カレンはカーティスを現場に向かわせる。
 ローガンのもとにグラハムから電話。合法的にジャックの航空機を撃墜するためにVCI救難信号を偽装すると言う。これで520便がハイジャックされ、航空機が武器に使われようとしていることにできるのだ。ローガンは良心が咎めるも、他に手がないのでその提案に従う事にする。
 その後、計画通り、ローガンのもとに520便からVCI信号が出されたと連絡が入り、彼は苦悩するフリをしてカークランド提督の提案を受け入れる形で撃墜命令を出す。すでに緊急発進していたF18戦闘機が520便を追う。
 CTUにもVCI信号のニュースが届く。カレンはジャックに連絡。ジャックはブキャナンに探させた4,000フィートのフリーウェイに緊急着陸するようエバンスに指示する。クロエは管制局のレーダーシステムで戦闘機の位置を割り出す。
 撃墜を逃れるため、ジャックはエバンスに急降下を命じる。機は無事フリーウェイに着陸。カークランドも急降下し、着陸装置を下ろす520便の動きを確認して脅威はない、撃墜は中止すべし、とローガンに進言する。ローガンはやむなく撃墜中止を命じるが、海兵隊2大隊を現場へ派遣してジャック捕捉に乗り出す。しかし、ジャックはカーティスの車で非常線を抜け、無事CTUに到着する。ジャックは録音データ再生の準備をクロエに頼む。
 マイルズは、カレンがブキャナン、クロエと協力している事を不満に思い、事情説明を求める。事実を聞いたマイルズはカレンの行為を批判するが、その場は一応忠実なフリをする。ビエルコが本部の拘留施設に移送される。
 ローガンはノビックからジャックが逃走した事実を聞かされ、自殺を覚悟する。さらにグラハムから電話で自殺して事実を葬りさるようほのめかされ、マーサと話した後、銃に手をかける。そこへマイルズから電話。カレンの裏切りを密告し、自分は彼らが録音データを司法長官に聞かせる計画を妨害するとローガンに話す。ローガンは思わぬ助け船に即彼と手を組み、自殺を思いとどまる。
 録音データを確認しているクロエのそばにマイルズが接近。データに細工している事にクロエは気づかない。


episode #22 04:00 - 04:59
 ローガンの有罪を証明する録音データがマイルズの手によって消去され、CTUは司法長官との会議を中止せざるを得なくなる。マイルズはホワイトハウスへの昇進が決まり、彼が野心のために裏切ったことは周知の事となる。
 その頃、別荘の敷地内でローガンの部下に拷問されていたピアースは、ローガンから取引を持ちかけられる。今後一切、事件のことを口にしないと誓えば職務に復帰させるというのだ。ピアースは毅然とした態度でそれをつき返す。
 ジャックらがデータの回復を試みようとしたその時、ビエルコ逃走の知らせが飛び込む。ビエルコは再びテロ攻撃を仕掛けてくるつもりらしい。CTUはひとまずビエルコ確保に総力を注ぐ。
 必死の捜索もむなしく、ビエルコの手がかりは掴めない。CTUは、やむなくヘンダーソンと取引することを決め、ジャックがその交渉役を務める。ヘンダーソンは、事件解決後に自分の姿を消す手伝いをするなら協力してもいいと言う。
 ヘンダーソンから提供された情報により、ビエルコが接触した容疑者が浮上。ジャックはヘンダーソンを連れ、容疑者宅へ向かう。
 ローガンの命令で殺されかけたピアースは、マーサに命を救われる。マーサはマイクに全てを打ち明ける決意をする。
 ヘンダーソンの協力により、CTUは、容疑者宅のコンピューターからビエルコに渡ったファイルを解読。ビエルコの狙いは、どうやらロシアの潜水艦らしい。艦はロサンゼルス港に入渠中で、米露間の条約に基づき、米海軍による点検が予定されている。
 ジャックは乗艦中の米海軍大尉に連絡を取るが、時すでに遅く、艦内の全員が、ビエルコによって投入された神経ガスを吸って死亡。ビエルコは艦を乗っ取り、ミサイルの発射準備を進める。


episode #23 05:00 - 05:59
 ビエルコ率いるテログループは、潜水艦内のセントックスを除去。攻撃対象12箇所をミサイルに設定する。海軍はF18戦闘機を緊急発進させるが、ミサイル発射までに到着できない。攻撃を阻止できるかどうかは、現場に着いたジャックたちに懸かっていた。艦内にクルーが一人、生存している事が分かると、ジャックは彼の協力で艦内に突入。ジャックがビエルコたちを倒す間、ヘンダーソンはミサイル発射コマンドを解除。土壇場でミサイル発射は回避された。その後、ジャックはヘンダーソンを殺害する。
 ジャックに残された仕事はあと1つ。ローガンから自供を引き出し、彼を辞任に追い込む事だった。事の真相を知ったマイク、アーロン、クロエにだけ自分の計画を話し、協力を依頼。別荘へと向かう。ジャックに通信器の準備を頼まれたクロエは、口実を設けて、その分野に詳しい元夫モリスをCTUに呼ぶ。
 危機が去ったうえ、ヘンダーソンが死んだと聞き、安堵するローガン。ヘリで空港へ移動し、声明を発表後、ワシントンへ帰る事となる。ジャックが到着するまで、マイクはローガンの出発を遅らせようとするが、うまくいかない。そこでマーサにジャックの計画を話し、ローガンを引き留めるよう頼む。
 マーサはやむを得ず、ローガンに対してひと芝居を打ち、彼をベッドに誘う。そしてローガンの足止めに成功する。
 ジャックは、マイクの協力で別荘から逃げたアーロンと合流。ローガンの護送用ヘリに乗り込むため、アーロンの手を借りる。


episode #24 06:00 - 06:59
 ジャックはクロエ、マーサ、ノビックの協力で副操縦士になりすまし、ローガンのヘリに乗り込む。工業団地内に着陸し、倉庫でローガンを尋問。しかし彼は頑として犯行を認めない。ジャックはついにローガンに銃を向けるがどうしても撃てない。と、捜索チームが到着してジャックは拘束される。
 ローガンは予定通り空港に到着。マーサはジャックの計画失敗を伝え聞き、取り乱して夫の犯行を公衆の面前で暴露し始める。ローガンはマーサを格納庫に連れて行って殴る。マーサは夫の犯罪を並べ立てて責めるが、彼は今度同じ事をしたら薬漬けにして一生精神病院にぶち込むと妻を脅迫する。
 CTUではクロエが司法長官との電話会議をセットしていた。焦るカレンとブキャナン。しかし長官に聞かせた録音データは、少し前に格納庫で交わされたローガン夫妻の会話であり彼の犯行を裏付ける証拠だった。
 ローガンの追悼式演説中、司法長官から電話が入る。演説が終わるや、ローガンは身柄を拘束される。ジャックが彼にペン型盗聴器を仕掛けておいたのだ。パーマーの遺体はワシントンDC行き飛行機に積み込まれる。
 倉庫前にいたジャックのもとにオードリーが駆け付け、2人は無事と再会を喜び合う。その時、娘のキムから電話がかかってきた。ジャックは電話を取りに倉庫内に入るが、そこに潜んでいた中国人らに拉致される。彼らは、1年半前、ジャックが中国総領事館に侵入し、領事を殺害した責任を追及していた警備主任のチェンの手先だ。ジャックは拷問を受け、大型船でどこかへ連れ去られようとしていた。