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「足跡花火」、実はCGだった 北京五輪開会式

朝日新聞 2008年8月12日

【北京=奥寺淳】国際オリンピック委員会(IOC)は12日の会見で、北京五輪の開会式で花火がテレビ放映された際、巨人の足跡を表現した花火は、開会式以前に打ち上げられた花火の映像を使っていたことを明らかにした。地元紙の報道によると、過去の映像をコンピューター・グラフィックス(CG)の技術を使って組み合わせたという。

 この花火は、第29回の五輪にちなんで、巨人が北京市南部から天安門広場を通り、開会式会場の国家体育場(愛称・鳥の巣)に向かって29個の大きな足跡を刻むという演出。花火は実際に打ち上げられたが、航空管制があり、撮影も角度の問題から難しいことから、最初の28歩、55秒間は過去の映像を使うことを決めた。最後の1歩は、鳥の巣から打ち上げられた実際の花火の映像を使ったという。

 報道によると、北京五輪の映像効果担当者らが認めた。CGを駆使した花火の特殊映像は約1年かけて準備したものだったという。

 北京五輪の開会式は、最中に何度も盛大に花火を打ち上げて盛り上げ、中国国内で約8億4千万人がテレビの前でくぎ付けになったとされる。北京の五輪関係者は「生中継する際、失敗しないために合成映像を使うことは普通にあることだ」と話した。