zames_makiのブログ

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この旗に誓う(1951)警察予備隊PR映画

自衛隊宣伝・自衛隊協力映画、日本独立前GHQ占領下で製作公開されている、自衛隊協力映画の嚆矢、惹句=「東映巨編、熱血の雄叫び、新生日本の護り!警察予備隊を描く!講話記念異色大作!」
公開:1951/10/12 87分 製作:東横映画(東映
監督:小杉勇 脚本:沢村勉 音楽:伊福部昭
出演:
大日方伝、夏川静江、井上千枝子、竹河豊子、佐伯秀男、菅井一郎

あらすじ
ある警察予備隊。隊員の魚住は蒲柳の質で、もと将官である父尚武の無理強いで厭々ながら入隊したが、機会あれば脱退したいと、堂々売店の娘みどりに話していた。同室の淺見は、愛国心に満ち、ややもすれば過激な行動をとり、魚住を嘲っていた。この二人の仲の取りなしをつとめるのは杉森だった。中隊長の相川には、実業家山岸の娘綾子という許婚があったが、山岸が軍需産業に野心を持っていることを嫌い、綾子を顧みなかった。魚住は平和のために武器を執る矛盾を常に感じ、父と論争した。その憤懣を狙って、予備隊の機密を探ろうとする一団が酒場の女給あけみを、彼の外泊の度に近づけたが、彼女は却って彼の純真さに恋ごころを持つようになった。その頃淺見は、故郷の老母の願いで予備隊を辞すことになりこのような若い人達の動きを、いつも、じっと瞶めて感無量なのは大隊長の澁谷であった。魚住に近づく悪の一団は、政治的意図を持って、彼に武器搬出の手引を迫り、自衛のために自らの力を持たねばならないことを知った魚住は暴力に散然と対抗して傷つき、あけみは死んだ。然し、この事件は、警察予備隊の使命を人々に知らしめるのに役立ったのだった。