zames_makiのブログ

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<USIS出資のプロパガンダ映画>

パブリック・ディプロマシーPublic Diplomacy=大衆宣伝(プロパガンダ)の具体的活動成果としての戦後日本での映画
USIS(United States Information Service =米国広報文化局(研究社)、アメリカ広報・文化交流局(渡辺靖
出典:渡辺靖アメリカン・センター:アメリカの国際文化戦略 」 岩波書店, 2008(p55)
熊谷俊樹「戦後の日本における米政府のパブリック・ディプロマシーの意義」(アジア太平洋戦争の意義:日米関係の基盤はいかにして成り立ったか / 三和書籍, 2005所収)
春名幹男「秘密のファイル:CIAの対日工作」 共同通信社, 2000

私はシベリヤの捕虜だった(1952)タグチプロ

=戦後シベリアの強制労働でのソ連共産主義の悪行の告発
製作=シュウタグチプロ 配給=東宝 公開:1952.04.03 10巻 白黒
製作:シュウ・タグチ 監督:志村敏夫阿部豊 脚本:沢村勉 田部敏也
出演:北沢彪(藤村) 主人公、シベリア抑留された日本兵、生き残って帰国
重光彰(吉田)共産党に洗脳された民主委員に邪魔され帰国を妨害される
有木山太(林) 脱走を企てて死亡、帰隊後も更に密告される
鮎川浩(松本) 食う物を探していて射殺
高原駿雄(金子)原生林伐採で事故死
...戦友五人は、敗戦と共に捕虜となり、シベリアで強制労働へかり立てられた。金子は倒木の下敷となって死に、加賀は私刑で死に、林は脱走を企てて死んだ。新しい収容所ではソ連将校に代わって日本人の民主委員という共産主義に染まった独裁者の暴力があり、彼等をいっそう脅かす。ようやく帰還船「ナホトカ」へだがそこにも民主委員のけわしい眼が光っていて、彼等の共産主義思想に最後まで同意しなかった吉田は帰国を遅れされる。ソ連による幾多の苦難を経た藤村だけが、四名の戦友の暗い運命を想いつつ帰国する。

嵐の青春(1954)中井プロ

=暴力革命をする共産党の残酷さの告発
製作=中井プロ 配給=新東宝 公開:1954.06.01 88分 白黒
監督:志村敏夫 脚本:沢村勉 撮影:岡崎宏三
出演:沼田曜一佐藤啓二)主人公、貧しさから 共産党活動に入り要人暗殺をしようとするが失敗、逆に組織細胞から粛清されそうになる
遠山幸子(志村幸子)佐藤の恋人、富裕な家の娘、佐藤に親切
舟橋元(千葉孝之) 佐藤の大学の友人、佐藤が共産党から抜けるのを助ける
...帝都大学工科に籍を置き徹夜で新聞社の発送係をアルバイトしながら倉田巡査の一間を借りて、妹の智子と貧しい生活に耐えている佐藤にとって、唯一のオアシスは同じ大学の女子学生で教授の娘志村幸子だった。反抗的な階級意識にとらわれていった佐藤は政治活動グループに接近し、極端な思想雑誌“新世界”の指令を帯びる。幸子は佐藤の窮状を見かねて智子を千葉の父の会社に就職させよぅとしたが失敗。千葉は佐藤に幸子を幸福する為に政治活動を止めるよう忠告する。
 だが佐藤は暴力的指令に強制されて第二十三回メーデーに参加し、警官と衝突して重傷を負う。その頃恩人の倉田巡査は宮城前広場デモで死亡していた。それ以来、佐藤の周辺には私服刑事の尾行が始った。更には共産党細胞にも監視される。関屋は派出所襲撃に駆り出され警官の拳銃に倒れた。佐藤と瀧にも某代議士暗殺の指令が来たが佐藤の良心が時限爆弾を止めさせた。
 代議士暗殺に失敗した佐藤と瀧とが裏切者として監禁され、組織の冷酷な暗黒裁判で粛清のリンチにあう。脱走した二人を、組織は追い、瀧は刺されて死ぬ。母校の野球部合宿に逃げこんだ佐藤は、スクラムを組んで共産党組織の追手と戦う友人千葉や恋人などの活躍によって救われた。

湯川物語(1955)

不明

ジェット機出動 第101航空基地(1957)東映

自衛隊宣伝映画
製作=東映(東京撮影所) 公開:1957.12.15 83分 カラー 東映スコープ
企画:根津昇 監督:小林恒夫 脚本:森田信
出演:高倉健 楳崎博規 今井俊二 中原ひとみ 小宮光江 月形龍之介
高倉健(中田次郎) 主人公、F86戦闘機パイロット、父は自衛隊に反対
今井俊二(佐藤修二) F86戦闘機パイロット、隊長に祝福され結婚する
楳崎博規(西田) F86戦闘機パイロット、訓練生
中原ひとみ(鈴木礼子) 中田の恋人、
宇佐美諄(樺島基地司令)
...小谷二佐隊長(ラバウルの生き残り)の指揮のもとに、101航空団基地に集結した、第一期操縦幹部候補生の3人は猛訓練をしてる。しかし主人公中田の父は自衛隊に反対、応援してくれるのは幼馴染みの礼子だけ。訓練生佐藤を訪ねてきた許婚に隊長は粋な計らい。しかし佐藤は事故で死に称えられる。ある日中田の父が息子を除隊させようとして基地をおとずれたが、航行中の船に悪天候をついて血清を空輸した佐藤に父親も納得する。