zames_makiのブログ

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4/6にある催しもの

4/6にある催しもの

 

植民地遊廓から日本軍慰安所へ 

日 時 : 2019年 4月 6日(土) 14時~16時30分
参加費 : 1,000円(会員800円、学生500円)

第1報告 植民地遊廓の形成と日本の軍隊~「京城」(ソウル)を中心に~ (14時~15時)

近代日本による朝鮮侵略のなか、日本の公娼制が日本人居留地に移植された。前近代の朝鮮王朝政府は性売買を禁止したため、徳川幕府が公認する遊廓のような公娼制はなかった。日清・日露戦争をきっかけに日本軍が朝鮮に駐屯・常駐化し、占領地遊廓へと展開した。植民地期に朝鮮人も巻き込んで、法制度的に植民地遊廓になった。今回は日本の軍隊の動向に注目しつつ、「京城」(ソウル)での日本式遊廓の形成と展開を追う。

講 師 : 金富子(東京外国語大学教授) 
     植民地朝鮮ジェンダー史・ジェンダー論。東京外国語大学教授。
     単著に『植民地期朝鮮の教育とジェンダー』(世織書房)、
     共著『植民地遊廓: 日本の軍隊と朝鮮半島』(吉川弘文館)、共編著『「慰安婦」問題と未来への責任』
     (大月書店)、『Q&A朝鮮人慰安婦」と植民地支配責任』(御茶の水書房)など。

第2報告 北部朝鮮の植民地軍事都市の遊郭慰安所~慶興慰安所を中心に(15時~16時) 

植民地朝鮮に移植され日露戦争後から本格的に展開した日本式公娼制度は、当初から軍隊のための慰安所的性格をもっていた。その後も軍隊が駐屯した植民地軍事都市においては遊廓の形をとりながら慰安所的役割も果たし続け、戦争末期にはほとんど慰安所化していた。特に中ソ国境近くでは軍だけのための専用慰安所が設置されていた。当日は、昨年確認されたばかりの慶興慰安所を中心に「平時」朝鮮に設置された慰安所について述べる。

講 師 : 金 栄(ルポライター) 
     在日朝鮮女性史研究と、近年は主に朝鮮民主主義人民共和国の現地調査をとおして日本軍と「慰安婦」制度
     及び植民地公娼制度の関係について研究。共著に『海を渡った朝鮮人海女』(新宿書房)、
     『軍隊と性暴力―朝鮮半島の20世紀』(現代史料出版)、
     『植民地遊郭―日本の軍隊と朝鮮半島』(吉川弘文館)など。


全体質疑応答 16時~16時30分